アクセス数よりも大切?「滞在時間」と「離脱率」に注目しよう

歯科医院のホームページを運営していると、つい「アクセス数(PV)」に一喜一憂してしまいがちです。「先月よりアクセスが増えた!」「あまり見られていないから効果がないのでは…」といった声もよく耳にします。
もちろんアクセス数は大切な指標のひとつですが、本当に重視すべきなのは「滞在時間」と「離脱率」です。これらは、“そのホームページがどれだけ読まれているか・興味を持たれているか”を表す、いわば「中身の質」を測るバロメーターです。
滞在時間とは?
滞在時間=訪問者が1ページにとどまっていた時間の長さです。
たとえば、「トップページに30秒しか滞在していない」という場合、そのページに求める情報がなかった、もしくは読みにくかったという可能性があります。
逆に、初診案内ページやスタッフ紹介ページで滞在時間が長い場合は「しっかり読んでもらえている」証拠です。 滞在時間が短いページを分かりやすく改善すれば、予約につながる可能性が高まります。
離脱率とは?
離脱率=そのページでホームページを離れてしまった割合です。
たとえば、患者さんが「料金表」のページを見たあとに離れてしまった場合、その内容が不明確だった、他のページへの誘導がなかった、などの原因が考えられます。
特に注意すべきなのは、
・トップページで離脱率が高い
・初診案内ページで離脱してしまっている
といったケースです。これはホームページが来院まで導けていない=機会損失をしている状態です。

なぜアクセス数だけを見ていては危険なのか?
アクセス数は“量”の指標でしかありません。
たとえば月に1,000件アクセスがあっても、平均滞在時間が20秒・離脱率が90%であれば、「ほとんどの人がすぐに去っているホームページ」ということになります。
逆に、アクセス数が少なくても、
・滞在時間が1分以上
・離脱率が低く、複数ページを見てくれているというホームページは、「しっかり読んでくれて、来院につながる可能性が高い」状態といえます。
滞在時間・離脱率を改善するための工夫
1. 読みやすいレイアウトにする
・情報を詰め込みすぎない
・見出し・アイコン・余白を使って視線誘導
・スマホで見やすいかを最優先に
2. 患者が求めている情報を最初に提示する
患者さんが求めている情報が分かりやすく記載されていない場合、サイトの読みづらさから離れてしまう可能性があります。
何が求められている情報なのかを明確にして分かりやすいように記載しましょう。
3. 他ページへの導線をしっかり設ける
「治療メニュー」→「症例紹介」→「料金案内」→「予約フォーム」のように、患者が次に見たくなる情報へ自然に誘導しましょう。

分析ツールを使えばすぐに見られる!
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを使えば、これらのデータは無料で確認可能です。
特に見ておきたい指標:
・ページごとの平均滞在時間
・ページごとの離脱率
・デバイス別(スマホ/PC)の表示状況
・最も離脱が多いページはどこか?
定期的にこれらを確認しながら、「読まれるホームページ」を目指して改善していきましょう。
まとめ:見られるだけでなく、「伝わる」ホームページへ
これからの歯科医院のホームページ運営では、「アクセス数が多い=効果がある」という時代は終わりつつあります。
今後重要なのは、“何を見て、どこで止まって、どこで去っていったのか”を分析し、そこに対策を打てるかどうかです。
ただ集めるだけではなく、きちんと伝わり、次の行動(来院や予約)につながるホームページを作ること。その第一歩として、ぜひ一度「滞在時間」と「離脱率」をチェックしてみてください。
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